2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『エロティック ハイク』佐藤紘彰編訳/スズキエミ画(IBCパブリッシング)

英語で書かれたセクシーな俳句の数々。俳句と言ってもその形式は様々であり、自由。 エロティシズムを題材としているけれど、どこかぽかんとした明るさがあるのが楽しい。 激しさと静けさ、幼さと成熟、ユーモラスと生真面目さという相反する魅力を持つスズ…

『たまもの』小池昌代著(講談社)

幼なじみの男に預けられた血の繋がらない「山尾」という男の子と暮らす「わたし」の日々。その根底に流れるのは、不安や死やエロスを含んだどんよりとした仄暗さ。 私は何故この本を繰り返し手に取るのだろうと考えると、究極的には、最後の光がパァーっと差…